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2004.06.06 PEIでサイクリング 1
プリンス・エドワード島(PEI)でサイクリング 1

『赤毛のアン』の物語で有名なPEIに1週間ほど滞在していました。残念ながら、半分以上の日々が雨。でも、この島で時間を気にせず(取材予定をこなすことを気にせず)に過ごしたのは初めてでしたから、静かな雨音を聞きながら部屋で本を読んでいるのも楽しい思い出になりました。晴れ間が見えた数日は自転車を借りてサイクリングをしてみました。この島には、コンフェデレーション・トレイルと呼ばれるサイクリング兼ハイキング・ルートがあります。これは、かつて鉄道の線路だった所を整備したもので、島の東西を縦断しています。アンが心細い思いをしながらブライトン・リバーの駅へ向かって列車に揺られていったルートですね。これからしばらくは、このサイクリング・コースのお話を続けます。
セント・ピータースの村へ向かうサイクリング・ルートは海に沿って続いています。   セント・ピータースの村へ向かうサイクリング・ルートは海に沿って続いています。
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2004.06.08 PEIでサイクリング 2
サイクリングに出発します

プリンス・エドワード島(PEI)でサイクリングをすることになりました。ところ
が雨で数日足止め。ようやく雨がやんだので出発することにしました。空はまだドン
ヨリしていますが、天気予報は「大丈夫」とのこと。普段は天気予報をあまり信じな
い私も、ポジティブに期待することにしました。サイクリングの大部分は、コンフェ
デレーション・トレイルと呼ばれる鉄道の廃線跡を利用したサイクリング・ルートを
走る予定です。ここがシャーロットタウンの出発点。かつては操車場があった所のよ
うです。今はきれいな公園になっていて、チューリップが少し寒そうに風に揺れてい
ました。
PEIの鉄道が廃止されたのは1989年のことですが、今でも鉄道の旅を懐かしむPEIの鉄道が廃止されたのは1989年のことですが、今でも鉄道の旅を懐かしむ
人が少なくありません
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2004.06.09 PEIでサイクリング 3
いきなり夢の道・・・では、ありませんでした

出発点から9キロ。一時間も乗っていないのに、すでに太ももが痛い!空も相変わ らずドンヨリ。お腹もすいてきた・・・トホホ・・・という気分になりかったていた ら、ようやく分かれ道の標識が見えて来ました。このコンフェデレーション・トレイ ルは、島の東西を縦断しているルートです。シャーロットタウンへのルートは支線の ようなものなのですね。ここからは、みどりも豊かな場所を走れるはずです。今年は 春が遅かったので、森の木々はようやく若葉が萌え出したばかり。ここ数日の雨で薄 緑色の葉がひときわ美しく見えました。
大きな機械類が集められているような場所や工場裏を通っていきました大きな機械類が集められているような場所や工場裏を通っていきました
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2004.06.10 PEIでサイクリング 4
あああ、ようやく本線に入りました

出発点から9キロ。一時間も乗っていないのに、すでに太ももが痛い!空も相変わ らずドンヨリ。お腹もすいてきた・・・トホホ・・・という気分になりかったていた ら、ようやく分かれ道の標識が見えて来ました。このコンフェデレーション・トレイ ルは、島の東西を縦断しているルートです。シャーロットタウンへのルートは支線の ようなものなのですね。ここからは、みどりも豊かな場所を走れるはずです。今年は 春が遅かったので、森の木々はようやく若葉が萌え出したばかり。ここ数日の雨で薄 緑色の葉がひときわ美しく見えました。

目的地までは27キロ・・・・うーん・・・本当にたどりつけるのか? 目的地までは27キロ・・・・うーん・・・本当にたどりつけるのか?
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2004.06.15 PEIでサイクリング 5
サイクリングで人生を考えた!?

今走っているサイクリング・ルートは廃線跡を整備したものです。列車が走るための場所ですから、急な登り下りは極力避けるようになっているようです。と、いうことは、緩やかな長ーーーーい坂道が延々と続くことになるのです。フー、これが思った以上にきつい!日本のように小さな坂がいくつも続くような場所は、登りはもちろんつらいけれど、下りも多いということですね。ところが、緩やかな勾配がどこまでも続くこのルートでは、いつもペダルをこいでいなければなりません。下りになっても、のんびり車輪の回るのにまかせるということができないのです。「楽あれば苦あり。苦あれば楽あり・・・ってこういうことかぁ。平坦な道を行くのも辛いものだなぁ・・」と、ちょっと哲学的(?)になってしまいました。
道端はタンポポの花盛り。黄色い花が道案内をしてくれるようでした。道端はタンポポの花盛り。黄色い花が道案内をしてくれるようでした。
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2004.06.16 PEIでサイクリング 6
花のお屋敷に救われました!

 午後になったら、風がだんだん強くなって来ました。しかも、しっかり向かい風!ペダルをいくら踏んでも前に行かないという感じです。歩いたほうが早いかぁ?と思うほどのスピードしか出ません。ビテイ骨も悲鳴を上げ始めたころ、ようやくマウント・スチュワートに着きました。クラクラしはじめた目に最初に映ったB&Bに転がり込みました。後でわかったのは、ここを逃したら20キロ以上先まで泊まるところはなかったらしいです。120年ほど前に建てられたお屋敷を改造した、このB&Bのテーマは「花」。古い床にバラの花が描かれていました。家具もなかなか手に入らなかった開拓時代に、花の絨毯にあこがれて描かせたものだそうです。
アンティークの家具と花のデコレーションがしっくり溶け合うB&Bの居間アンティークの家具と花のデコレーションがしっくり溶け合うB&Bの居間
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2004.06.18 PEIでサイクリング 7
花模様熊と二人きりの夜

 花のお屋敷にチェックインすると、お世話をしてくれたクララさんが「私は、このすぐ近くに住んでいるの。今日のお客様はあなただけだから、ゆっくりくつろいでね。ハイ、これが鍵!」と、言い出すではありませんか。えっ?!今夜はこの古いお屋敷に私だけ?ヒェーーー・・・夜中に廊下を長いドレスの裾を引きながら歩く人なんて出てこないでしょうね?!いまさら「怖いからいや」とも言えず呆然とする私を残して、クララさんは自宅に帰ってしまいました。私の部屋の中には、花模様の熊が一匹。今夜はこの熊に用心棒をたのむことにしました。
オーナーお気に入りのテディベアが、それぞれの客室を護っているようですオーナーお気に入りのテディベアが、それぞれの客室を護っているようです
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2004.06.21 PEIでサイクリング 8
マウント・スチュワートの村をお散歩

 夕飯のレストランを探しがてら、マウント・スチュワートの村を散歩してみました。メインストリート(?)で一番目立つのは「PEI Tシャツ」という工場。どうやらプリンス・エドワード島のおみやげ向きのTシャツを作っている工場のようです。アウトレットショップもあるらしいですが、お店はもう閉まっていました。村の中心を歩くだけなら10分もかかりません。それぞれの家は青空のようなブルーや鮮やかな緑など、さまざまな色で彩られていました。アイルランドからの移民の人が多いそうで、そのせいか家の形などもなんとなくアイルランドを思わせます。

この村で私が一番気に入った家です。庭の木は若葉が萌え出したばかり。夕日にキラキラと輝いていましたこの村で私が一番気に入った家です。庭の木は若葉が萌え出したばかり。夕日にキラキラと輝いていました
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2004.06.23 PEIでサイクリング 9
たっぷりの朝食で、今日も走るぞ!

 花熊君が護ってくれたおかげか、夜中に変な音がするということもなく、ぐっすりと眠ることができました。朝はクララさんの作ってくれたコーヒーの香りで目が醒めました。客は私一人だというのに、ヨーグルトから目玉焼き、マフィンまで、品数も量もたっぷりの朝食を用意してもらいました。クララさんの庭に咲いていた花を飾ってくださったのも嬉しい心遣いです。クララさんのご先祖と、この家のオーナーの先祖は遠い親戚だそうです。この村では何代も住みつづけている一族もめずらしくないようです。
ベーコンも卵も地元産。メープルシロップも今日のサイクリングのエネルギーになりそう! ベーコンも卵も地元産。メープルシロップも今日のサイクリングのエネルギーになりそう!
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2004.06.24 PEIでサイクリング 10
古い線路を見つけました

 マウント・スチュワートからは、別の方向へ行く支線ルートもあるので、標識を気にしながら走り始めたのですが、どうやら方向を間違えてしまったようです。でも、そのおかげて小さな川を渡る鉄橋の跡と古い線路を見つけました。あらためて、このルートが鉄道の線路跡だったのだなぁ・・・と、ちょっと不思議な気持ちになりました。赤毛のアンはモンゴメリーの想像力が生み出した少女ですが、彼女と同じような不安と期待で胸をいっぱいにしながらPEIを列車で旅した人もきっとたくさんいたことでしょうね。
雑草の中に埋もれていた線路はすっかりさびついていました雑草の中に埋もれていた線路はすっかりさびついていました
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2004.06.25 PEIでサイクリング 11
 

 マウント・スチュワートの村を出るとすぐ、道端に山桜のような花が咲いているの が見えました。今年は春になるのが遅く、どの花も一ヶ月以上遅れているとのことで すが、桜というのはいくらなんでも遅すぎますね・・・でも、いかにも野生の木とい う感じで、何の飾り気もない可憐な花でした。木と道の間に溝のようなものがあっ て、花の香りをかぎに近づくことができないのが残念。自転車でゆっくり走っている と、小さな草花や鳥にも気がつくのが楽しいですね。まるで鶯のような黄緑色の鳥が あちこちの枝で「チッ、チッ」と鳴いていました。臆病な鳥のようで、近づこうとす るとすぐに飛び立ってしまいます。 サイクリング・ルートを優しく見守っているような桜(?)の木サイクリング・ルートを優しく見守っているような桜(?)の木
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2004.06.26 PEIでサイクリング 12
アレッ?ビーバーの巣のようです。

 マウント・スチュワートを出てしばらくの間、サイクリング・ルートはヒルズボ ロー・リバーという川に沿って続いています。川というより湿地帯のように見える場 所も所々にあります。様々な野鳥の鳴き声を聞き、可憐な野の花などを見ながら、 ゆっくり、ゆっくり走っていくことにしました。昨日書いた桜(?)の木の近くに、 ビーバーの巣らしいものが見えました。水草の上に枯れ木を重ねて、こんもりした ドーム状のものができているのです。自転車を降りて、しばらく眺めていましたが、 昼の間は巣の中に隠れているらしくビーバーの姿を見ることはできませんでした。岸 辺の木々がまるでナイフで鉛筆を削ったような形に齧られていました。なかなかパワ フルな前歯のようです。
ヨーロッパ人がやってくる前から、この川は人々の暮らしに大切な役割を果たしていた水系です。 ヨーロッパ人がやってくる前から、この川は人々の暮らしに大切な役割を果たしていた水系です。
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2004.06.28 PEIでサイクリング 13
東屋(?)で一休み

 今、走っているコンフェデレーション・トレイルには、ルートの所々に休憩スポットがあります。いつも景色の良い場所に設定されているとは限らず、なんとなく唐突に現れます。このルートは冬になるとスノーモービルも走りますから、たぶん駐車スペースが取り易いところが選ばれているのではないでしょうか?休憩スポットはただベンチが置かれているだけの所と、こんな風に屋根のついた東屋風のものがあります。グリーンに塗られているのは、『赤毛のアン』のグリーン・ゲーブルを意識したから・・・・じゃ、ないでしょうね。赤土の道と濃い緑色、青い空のコントラストがきれいです。

東屋にたてかけているのが私の自転車です。乗りやすい良い自転車なのですが、サドルが少し硬すぎる。今日もビテイ骨が泣きそうです。東屋にたてかけているのが私の自転車です。乗りやすい良い自転車なのですが、サドルが少し硬すぎる。今日もビテイ骨が泣きそうです。
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2004.06.30 PEIでサイクリング 14
動力付きのものは立ち入り禁止

 コンフェデレーション・トレイルは、ところどころで公道や私道と交差します。そんな場所にはゲートのようなものが作られていて、スピードをあげて道を横切ることができないように安全の工夫がされています。ゲートには、「動力付きの車は進入禁止」と書いた標識が出ていました。良く見ると、クロスカントリースキーもだめなようです。冬はスノーモービルが走るので、夏とは反対に「人力」では進入禁止ということなのでしょうね。 ゲートでは、私はいちいち自転車から降りていましたが、他のサイクリストはうまくハンドルを操作してすり抜けて行きました。ゲートでは、私はいちいち自転車から降りていましたが、他のサイクリストはうまくハンドルを操作してすり抜けて行きました。
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2004.07.01 PEIでサイクリング 15
湿地帯にきれいな花が咲いていました

 道は登り坂が続いて、かなり息が切れました。ギアを切り替えれば登れるのですが、スピードがグンと落ちるので、かえって疲れる感じ。おもわず自転車から降りて歩いてしまいました。坂を登りきったら、また湿地帯が見えてきて、水の中にまるで宝石のようにきれいな黄色の花が咲いていました。道との間には溝があるので、花にあまり近寄れないのが残念。水の中に倒れこんでいる木の上をリスが走りぬけていきました。足を滑らせて、水に落ちたりしないかしら?
長い坂道でビテイ骨にかなりのダメージ。でも、痛みを一瞬忘れさせてくれるほど可憐な花でした。長い坂道でビテイ骨にかなりのダメージ。でも、痛みを一瞬忘れさせてくれるほど可憐な花でした。
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2004.07.05 PEIでサイクリング 16
モレール村でランチにします

 クララさんが作ってくれた朝食をあんなにたくさん食べたのに、もうお腹が空いてきました。このルートでは食事のできる場所は思ったより少なそうなので、モレール村で早めのお昼にすることにしました。村の観光案内所は昔の駅のデザインを復活させたもの。鉄道時代の資料や村周辺の歴史など、どうやらボランティアの手作りらしいスクラップブックが何冊も用意されていました。トイレもきれい。夏のシーズン中はギフトショップもオープンするようです。

お腹もいっぱいで、気分も上々なので「11キロ」という数字も苦になりませんでした。 お腹もいっぱいで、気分も上々なので「11キロ」という数字も苦になりませんでした。
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2004.07.06 PEIでサイクリング 17
あ!海が見えてきました

 小さな坂をちょっとハアハア言いながら登っていくと、藪の向こうに初めて海が見えました。コンフェデレーション・トレイルで海沿いに走るのは、モレール村とセント・ピータース村の間だけ。このトレイルのハイライトの一つと言われているようです。楽しみにしていたのですが、この最初の海との出会いは突然だったので、とても新鮮な喜びでした。自転車を止めて、しばらくボンヤリとさざ波を見ていました。

セント・ピーターズ・ベイの眺めです。地図によれば灯台があるはずなのですが、遠くはかすんで見えませんでした。セント・ピーターズ・ベイの眺めです。地図によれば灯台があるはずなのですが、遠くはかすんで見えませんでした。
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2004.07.08 PEIでサイクリング 18
鉄橋から眺める海がいい感じ

 海へそそぎこむ川がいくつもあるので、小さな鉄橋を次々と渡って行きます。鉄橋の上から眺める海はまた格別です。川と海が出会うところもいいですね。カモメや小さな水鳥がクルクルと青空を旋回しています。何か魚でも見つけたのでしょうか?海の水は澄んでいますが、魚の影は見えません。この湾は入り口がせまく、内陸深く入りこんでいるせいか波もおだやかです。

列車に乗っているときも鉄橋を渡るのは楽しいものですが、自転車で鉄橋を渡るのはなんだか特別な嬉しさがあります。列車に乗っているときも鉄橋を渡るのは楽しいものですが、自転車で鉄橋を渡るのはなんだか特別な嬉しさがあります。
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2004.07.09 PEIでサイクリング 19
こんなカーブが大好き!

 私はこの写真のように、道がやわらかくカーブを描いている場所が大好きです。印象派の絵、特にピサロなどが描いた風景画に、こんなカーブが時々出てきますよね。カーブの向こうにどんな風景が広がっているのかなぁ・・・と、想像するのが楽しいのです。PEIのサイクリングで見かけたカーブは、その弧線の具合が私のイメージにピッタリ!道の向こうには小さな入り江がありました。風にほんの少し潮の香りがまじっています。 タンポポの行列もカーブに沿って弧を描いているのがとてもかわいい タンポポの行列もカーブに沿って弧を描いているのがとてもかわいい
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2004.07.12 PEIでサイクリング 20
セント・ピータースの聖堂が見えてきました

 道がゆるやかな下り坂になってきました。入り江の向こうに赤土の美しい畑、赤や緑のカラフルな屋根の家々、そして美しい聖堂が見えてきました。丘の上の堂々たる塔はセント・ピータース村の名前の由来にもなっている聖ペトロ大聖堂でしょう。PEIの村の多くはコミュニティの中心になる教会の名前がそのまま村の名前にもなっています。その教会に祭られた聖人が村の守護聖人でもあるのでしょうね。信仰を大切にしてきた村人のおだやかな気持ちが伝わってくるようです。

空に向かって高く伸びている塔は遠くからも良く見えました空に向かって高く伸びている塔は遠くからも良く見えました
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2004.07.15 PEIでサイクリング 21
残念!観光案内所は閉まっていました

 坂道の終点がセント・ピータース湾の一番奥ということになります。コンフェデレーション・トレイルはまだまだ東に向かって延びていますが、私はこの村で折り返すつもりです。今夜はここで宿泊の予定。古い駅の形をした観光案内所があったので、宿を紹介してもらおうと近づいて行ったのですが・・・中には誰もいないようです。でも、村周辺のホテルなどの案内は掲示されていたので、にぎやか(?)そうな方へ走っていってみることにしました。

レトロな駅舎を再現した観光案内所は観光シーズン中のみオープンのようですレトロな駅舎を再現した観光案内所は観光シーズン中のみオープンのようです
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2004.07.16 PEIでサイクリング 22
静かな村はモンゴメリーの世界でした

 村の中心には数軒のモーテルがありました。レストランや食料品店、ガソリンスタンド・・・そこを抜けると、ひっそりとしてしまいます。いかにも地味豊かという感じの畑が続いています。ジャガイモが植えられているようです。PEIでは普通の民家を見るのも楽しい。屋根や壁がそれぞれ鮮やかに彩られているからです。新緑や牧草地の緑や青い空に囲まれて、家々が「私を見て!」と声をかけてくれるような気がします。雪に埋もれる季節に見てみたいですね。きっともっと鮮やかに見えることでしょうから。モンゴメリーが描いたアボンリーの村の様子を思い出しました。
モンゴメリーの時代から時間が止まってしまったような風景ですモンゴメリーの時代から時間が止まってしまったような風景です
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2004.07.20 PEIでサイクリング 23
グリニッジの砂丘をめざして

 今夜の宿を確保してから、グリニッジの砂丘に出かけることにしました。ここはPRI国立公園の一部になっていて、海鳥の保護区としても有名です。夏になるとこの公園を目指してたくさんの観光客がこのセント・ピータースにやってくるのです。公園の入り口にあるインフォメーション・センターには砂丘に集まる野鳥、野生動物、そして野草などに関しすて分かりやすく展示されたミニ博物館がありました。砂丘は多くの生物にとって大切な住処ですが、侵食などによって年々規模が小さくなっているそうです。「砂丘を護るのは人間の責任」という島の人々の気持ちが強く感じられました。
キャンプ場などの情報もこのインフォメーション・センターで入手できますキャンプ場などの情報もこのインフォメーション・センターで入手できます
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2004.07.23 PEIでサイクリング 24
ミックマック族の人々の伝説

 砂丘のインフォメーション・センターには、この周辺の先住民であるミックマック族の人々の文化や歴史に関する展示もありました。この部族の伝説によれば、ある日、神様が赤い粘土で「世界で一番美しい場所」を作って、波の上にそっと置いたのだそうです。その伝説をもとに伝統的手法で描かれた絵が展示されていました。かつてはこの絵のように島は深い森に覆われていたのでしょうね。ミックマック族の人々はバスケット作りなど、優れた工芸技術を持った人々で、今もカナダ大西洋地域で豊かな伝統を受け継いでいます。 ミックマック族の人々の言葉ではPEIはアベグウェイト(波間に浮かぶゆりかご)と呼ばれていますミックマック族の人々の言葉ではPEIはアベグウェイト(波間に浮かぶゆりかご)と呼ばれています
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2004.07.24 PEIでサイクリング 25
私の「おばけの森」はここにしましょう

 砂丘へ出るには、自転車を降りてしばらく歩かなければなりませんでした。森へ入って行くと、なんとなく懐かしいような気がするのです。もう夕方になっていましたから、森の小道には人影もなくとっても静か。初めて通る道なのに、なんで懐かしいの???と、しばらく考えていたのですが、「アッ!おばけの森だ・・・」と気がつきました。赤毛のアンがドキドキしながら通ったあの森です。サワサワと木々が音を立て、倒れた木はまるで巨人の骸骨のよう!PEIには、キャベンディッシュ周辺以外にも、あちこちにモンゴメリーの世界が顔を出しますが、ここは私のイメージの「おばけの森」にピッタリでした。 森が小さな声で話し掛けてくるような気もします。森が小さな声で話し掛けてくるような気もします。
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2004.07.26 PEIでサイクリング 26
とうとう砂丘にたどりつきました!

 「おばけの森」を抜けると目の前にグリニッジ砂丘が広がっていました。空はドンヨリと曇ってしまいましたが、その暗さもこの砂丘にふさわしい感じです。海岸へは長い木の遊歩道を通っていきます。かわいらしい海鳥がたくさん遊歩道に集まっていました。私が通ってもあまりおびえた様子はなく、すぐ近くに来るまで飛び立とうともしません。海に向かって羽を小さく震わせていました。 PEIでのサイクリングは思っていたより大変でした。でも、道端の小さな花、やさしげな海、赤土の畑など、モンゴメリーが描いた世界に溶けこむような体験がいくつもできました。PEIへは今まで何十回も取材で来ていますが、そのどれとも違う思い出ができそうです。サイクリングの記事はこれで一応最終回としますが、PEIについてはまた別の機会にもたくさん書いていきたいとおもいますので、おたのしみに!

海鳥たちが出迎えてくれたので、サイクリングの疲れも忘れてしまいました。海鳥たちが出迎えてくれたので、サイクリングの疲れも忘れてしまいました。
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