| ハワイまで旅した「スモークサーモン」
1827年に建てられたランガレー砦は、ハドソン・ベイ・カンパニー(HBC)が毛皮の交易のために設けたものです。HBCの人々は周辺に住むストロー族の人々から毛皮を買い、毛布やビーズなどと交換していました。HBCの人々の砦での生活を支えたのはストロー族の人々です。周辺の川ではたくさん鮭がとれましたから、ストロー族の人々の伝統的な保存法で作ったスモークサーモンは貴重な食料でした。また、彼らは農業にも優れた知恵を持っていて、ジャガイモなどの栽培を行っていたそうです。こうした食料は、開拓時代の人々の生活を支えただけでなく、遠くハワイまで送られていました。19世紀の英国の北米進出にハワイの果たした役割は重要です。その英国統治の文字通りの「エネルギー源」の一つがランガレー砦だったのです。
|
|

フォート・ランガレー国定史跡で、交易の歴史について語るストロー族の解説員。 |